早いもので、今年も残り一ヶ月・・・
年内に上棟を行い、掛矢の音を聞いて気持ちよく1年を締められそうです。
(建前の案内は近日中に!!)
ではでは、現場の状況から。
敷地内の地盤の状態が一様ではないので、ここでは「柱状改良」による地盤改良。
『小針の家Ⅱ』での「表層改良」とは異なる工法です。
大きな重機が入り・・・
丈夫な地盤を目指して、ねりねりねりねり・・・
セメントミルクを混ぜ込みながら掘り進めていきます。
深いところで約6メートル。家を支えるコンクリートの柱ができあがりました。
所変わって、棟梁の進行状況は!?
住まい手と一緒に加工場へ・・・
加工場に入ると、
「木の良い香りがしますね!」と、奥様。
「本当ですか?」「鼻が慣れてしまった・・」と、棟梁と所長。
さすが熟練者・・・しっかり良い香りがしていましたよ(笑)
部材には「番付」といって建物の何処の位置の部材かわかるように、番号が書かれています。
あれ、よく見ると・・・どの部材も一辺にひび割れが??
これは「背割り」といって、意図的に割っているんです。
木は乾燥すると少し縮みますが、背割りの部分が縮みを吸収してくれます。
縮みによるヒビが入らないようする大工の知恵です。
大工の知恵といえば、次はこれ!!
浅い溝が彫ってあるのに気が付きましたか?
「ちりじゃくり」といって、柱や梁の左官壁が納まる位置に溝を彫り土壁や漆喰を塗り込めるように加工しています。
こうしておくと、壁が少し縮んでも隙間ができません!
実は、「背割り」と「ちりじゃくり」は、家が完成すると壁の中に隠れて見えなくなります。
見えない所での技術が、奇麗な仕上がりの家をつくっているんです。
なんだか・・たまらなく格好良い。
図面と部材の番付を見比べて、あれはここの部材、それはここ・・・と、話をしていると、
家が建つ実感がググッと沸いてきます。
「こんな良い香りに包まれて生活できるんだ。」
「見えないところにも、こんなに細かい技術がつまってるんだ。」
と、住まい手ご夫婦にも改めて家づくりの楽しさを感じて頂けたようです。
棟梁!良い機会をありがとうございました!
最後に細かい納まりの打ち合わせを・・・
優しくも気持ちの引き締まる指導を・・・
緩やかな大屋根が覆う平屋の骨組み!上棟が楽しみです!
yoshiyuki
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