「いなべの家」が無事上棟いたしました。
もちろん、プレカットではなく、大工の手刻みによる建前です。
現場に運び込まれた部材って、一体いくつくらいあると思いますか?
まず柱、梁、土台、貫が260本。
面戸、破風、鼻隠しで70パーツ。
その他、細かな込み栓やダボが290ケ。
全て合わせると、なんと620もの部材が写真のように緻密に加工されて、この建前の日を迎えるのです。
当日は応援の大工さんも集まってくれて約10人。棟梁がいちいち細かい指示を出すわけでもなく、全員が自分の役割を知り、粛々と無駄なく進んでいく様子に、大工技術の世界が如何に成熟した秩序のある世界かと、毎回感心させられます。
しかも、620パーツの加工に全く間違いも無く、一つ一つの部材がキチッと組まれていく様は、もう神技です!
骨組みそのものがそれだけで美しいですし、“ 丈夫な家ができるぞ ” という実感が得られて、お施主様も納得顔!
上棟を終えていつも思うことですが “ やっぱり日本の大工はすごい! ”
木の良さを活かした「木の家」をつくるのなら、大工の技を活かさない手はありません!!
日置棟梁とは、もう30年来のお付き合い。そして、信頼の高橋監督。
息子の宗典君も頼りになる大工になりました!
akihito