竹小舞に両面から塗り付けた荒壁が乾きました。
乾いた様子を近くで見てみると...
乾燥して荒壁が縮み、柱や梁との間に隙間ができています。
この事を「チリ切れ」と言うんです。
更に壁面全体にもヒビが入っていますが、
この段階で隙間やヒビが入る事は全く問題ありません。
ここでしっかりと乾燥・収縮してくれた方が
この後に何回か塗り重ねていく土が引っ張られないので、
最終的に仕上がった段階でのヒビ割れ等が起きにくくなるんです。
次に「毛伏せ大直し」といって、土に砂と藁スサを混ぜた土を塗っていくのですが、
まず始めにこのチリ切れの隙間に土を押し込んでいきます。
奥まで土を押し込んでいるのが分かりますか?
この様に隙間をしっかりと埋めてから、壁面全体にも土を塗り重ねて壁の厚みを増していきます。
こうする事で強度の高い土壁の耐力壁になります。
丹羽アトリエの家づくりでは、
無垢の木や土などの自然素材の良さを最大限に活かす為にその特徴を理解し、
チリ切れを埋める作業の様に、完成後には見えなくなってしまう部分でも、
更に一手間二手間をかける事によって、家全体の質を高めています。
丹羽アトリエや職人さん達の「良い家を造りたい」という
思いや工夫がたくさん詰まってるんですよ。
さて、大直しを終えた所で荒壁の作業は終了し、現場は大工さんへバトンタッチです。
小舞掻きから土壁の作業をしている間、静かだった現場がまた賑やかになりますよ〜!!
haruna
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