先日、日本左官会議主催の、フランス グルノーブル国立大学の研究部門、「クラテール」のメンバーであるフランス人建築家と左官クラフトウーマンをむかえてのシンポジウムに参加してきた。
世界中の “土の建築” を、この「クラテール」は研究している。
・土を用いてエネルギーを浪費しない
・貧富の差を拡大しない
・その土地の建築文化を尊重する
そんな建築のあり方を探し求めて研究をしている。
実に、 世界中の住宅の75%が土の建築なのだとか。
なるほど確かに、
身近な素材で建てるとなれば、まずは “土”。
このところ、
日本でも土壁の良さが見直されて来ているが、
フランスでも同じく、土でつくる家が注目されているらしい。
ただ、国が進める “省エネ化” とどう折り合いをつけるのかが課題だとか。
そこも日本の状況と同じ・・・!
数値だけでは評価しにくいのが “土壁” 。
省エネとは?
豊かな住まいとは?
建築の地域性とは?
そんなことを考えさせられた講演会でした。
akihito