突然ですが、丹羽アトリエは『木の家』を設計しています。
皆さんご存知ですよね。
ですが、『木の家』といっても色んな種類があります。
私たちの設計する木の家は、真壁造という家の骨組みになる木材が全て見えている造りです。
そして、床や天井、造り付け家具などなど・・・
日々の暮らしが沢山の無垢の木に包まれる。そんな『木の家』です。
木がいつも目に入り、いつも木に触れている家なので、色艶、香り、肌触りの良い木で作りたいと思っています。
そんな良質な杉材を供給してくれている、徳島県のTSウッドハウス協同組合さんにスタッフで研修に行って来ました。
愛知から新幹線とバスを乗り継いで3時間。徳島県に到着です。(以外と近い)
TSウッドハウスの和田義行さんと合流し、初日は製材所などを見学させて頂きました。
製材所に到着するとまず目に入ったのは、こんな光景。
何をしている所か分かりますか?
製材した板を積み上げ、太陽の光と自然の風で乾燥させています。
私達は天然乾燥と呼んでいますが、木材の天日干しです。
7メートル超えの構造材も同じように乾燥させていました。
天然乾燥は良質な木材をつくるポイントの1つです。
ゆっくりじっくり乾燥させることで木が持つ本来の色艶や香りをしっかり留めてくれます。
(高温で強制的に乾燥させると、短時間でしっかり乾燥させる事が出来る反面、水分と一緒に色艶や香りの成分が抜けることが分かっています。魚の干物も天日干しの方が旨味が強いらしいです。)
製材所では、ちょうど『津島の家』の壁板の準備をしているところだったので、材料を選別している所を見学させて頂きました。
木は自然のものなので、色味や木目がひとつひとつ異なります。
それが自然素材の魅力でもありますが、中には、節が抜けていたり、色が悪かったり、目に見える部分に使うにはクセの強いものもあります。
今回は壁の仕上げ用なので、こうしたクセの強い物は別の用途にまわし、化粧材として使えるものを選んでいきます。
木材を生産する山側の人たちにも木をつかって良い家を建ててもらいたいという気持ちがあり、一丸となって家づくりに取り組むことの大切さを改めて感じました。
木材の乾燥や製材所の見学の終え、いざ山へ。
2日目は山へ入り、林業の見学です。
その前に、山の中の「四季美谷温泉」で温泉とジビエ料理を・・・
(後編:山編へ続く・・・)
yoshiyuki