“ 木と土の家づくり ” バックヤードツアー!
普段は目にすることのない大工さんの加工場での作業の様子や、
綺麗に仕上がる前の壁の中の状態を。
あるいは、家具屋さんの工場でキッチンが出来上がるところを。
そして現場で床下をのぞいたりしながら、
木の家づくりの面白さや、
木や土などの自然素材の特徴。
それを活かす職人さん達の技をわかりやすくお伝えしてまいります。
ということで、
まずはじめは 『大工さんの加工場編』 からスタートです。
今回ご参加してくださった方は、
いま進行中の住まい手と、
最近、家づくりを考え始めたところで、いま土地を探している段階の方。
そして、同業の大工さんの、合わせて5組の方々。
今回お伝えしたかったことは、まず、
一本一本違う木材の個性を活かして丈夫な家をつくる大工の技について。
ここで加工されているヒノキの柱が約100本。
そして杉の梁も約100本。
合わせて200本を超える部材は、
それぞれ木目の雰囲気や色の濃淡。
節の見え方や反りの具合などに個性があり、一様ではありません。
その揺らぎこそが自然素材の魅力でもあるのですが、
それをバランスよく配置することで家がより丈夫になるように、
または綺麗にかっこよく見えるように活かすのが大工の技!
「プレカット」ではなく「手刻み」だからこそ出来る気遣い(木使い)でもあります。
さらに、木材の性質を活かした木組みの強さと綺麗さも見て、感じていただきました。
『金輪継ぎ』で二本の木を一本に繋いだ梁にまたがってみたり、
大工の日置さんが作ってくれた『通し貫』の模型を揺らしてみたり。
大工の “番付けの仕組み” を知って楽しめる『番付くん』で遊んだり。
子供達にも楽しんでもらいながらお話しをしてみました。
(今回お配りした資料)
そのほかにも「自然乾燥」と「人工乾燥」の違いや、
「プレカット」と「手刻み」の工期とコストの違いなど、
それぞれの長所と短所を知ることで、
ご自身の家づくりの参考にしていただければと思います。
さて次の見学会は『建前編』です。
ここで刻まれた200余りの木材を一気に組み上げて行きます!
ご興味を持っていただけたようであれば、是非見にきてください!
予定は7月22日、23日(連休)です。
詳しくは以下をご覧ください。
(後記)
今回の見学会場は、いつもお世話になっている江口材木店さんの加工場。
そしてこの家の墨付けをしている大工は、まだ27歳の日比野くんです。
そしてそれをじっと見守り指導する親方の日置さん。
(後ろ姿でしたので、次回の建前編で顔出しします!)
後継者を育てる事が何かと難しい時代ですが、
そんな中でも、じっくりと弟子の育成に取り組む日置親方には頭が下がります。
これからもよろしくお願いします!
akihito