“丈夫” で “快適” な家をつくるには・・・土壁

 
“土壁” と聞くと、「寒い!」 とか 「ボロボロ落ちてくる」 といったイメージを持っている方が多いですよね!
でも、実は家を “丈夫” で “快適” なものにしてくれる機能満載の優れものなのです!
 

 
 
“土壁” って地震にも強いんです!
藁をすき込んで寝かせた土壁は、醗酵によって分解された藁の繊維とリグニンにより、
ばらけないように一体となって硬く硬く固まります。
ですので、簡単に崩れ落ちることはありません。
国土交通省の告示でも、その強度が認められています。
私は、硬く固まる土と通し貫工法を活かして、強くて粘り強い家を設計しています。
 

  
  
土壁の “調湿作用” で、人も家も健康です
雨降りの日や花粉の季節など、
どうしても洗濯物を部屋に干さなければならない時がありますよね。
そんな時に威力を発揮してくれるのが “土壁” !
「部屋干しの洗濯物が驚くほど良く乾きます!」 と、住まい手の皆さんがびっくりされるほど。
湿気を吸ったり吐いたりする性質は、
梅雨時のジメジメはもちろん、冬のカラカラ乾燥には潤いを与えてくれるので家の中はとても快適です。
さらに、壁の中の結露によるカビの健康被害がなく、
柱や土台が腐る心配もありませんので、建物も長持ちなのです。


 

「土壁 + 外断熱」 は温かくって涼しい!
土には “暖かさ” や “涼しさ” を蓄える性質があります。
これを「蓄熱性能」と言いますが、
それを十分に活かすためには、昔ながらの真壁造りでは無く、
土壁を外断熱工法により、布団をかぶせつようにして大壁にする事が大事。
これで冬は暖かく、そして夏は朝晩の涼しさを保つ事で涼しくしてくれます。
 
もう、「土壁の家は寒い!」 などとは、絶対に言わせません!
  

   
  
土壁は “防火” にも役立ちます!
建築基準法では外壁に一定の “防火性能” を持たせることを求めています。
ですので、一般的には防火サイディングが使われことが多いのですが、
土壁の家であれば大丈夫! 「防火構造」として認められているのです。
さらに、土壁であれば外壁に木の板を貼ることも可能ですので、
木というエコな素材を生かした、温かみのある雰囲気の家にすることができるのです!


  
  
音を遮る「遮音効果」
比重が高い土壁には音を遮断するという働きもあります。
それは、外の騒音を遮って、部屋を静かな空間にしてくれるだけでなく、
室内の音も漏らしませんので、ご近所に気兼ね無くピアノの練習をすることができます。
こちらの「音楽ホール」(Mugik(Music donut)もその遮音効果を活かしてつくりました。
 

 
 
コストについて
地域のよって、土壁にかかる費用のバラツキは多少はあるようですが、
これだけ多機能なわりにはとてもリーズナブル。
建築費全体のたった4%ほどで、これだけ多くの機能が家に備わるのです。
“ おとく ” だとお思いませんか!?
 
 
 

 そのほかにも、ペットの臭いなども吸い取ってくれる効果も期待できるなど、
土壁には住まいを丈夫で快適にする機能が満載です。
 
土の自然の色合いとふわっとした質感がなんとも心地よく、
心身ともに癒される空間づくりにはもってこいの素材ですね。
  

  
 
ぜひ一度、丹羽アトリエがつくる「木と土の家」を体感しにきてください!

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