こんにちは、住宅設計を手掛けている建築士の丹羽です。近年、自然素材への関心が高まる中で、特に注目されているのが「土壁」です。伝統的な日本家屋ではごく普通に使われてきた土壁ですが、現代の住宅にもその魅力は色あせることがありません。
はじめに本来の土壁とは
さてそこで、よく「土壁ってボロボロ崩れないの?」とご質問をいただくことが多いので今回はその疑問にお答えしようと思います、が、その前に……
やっぱり日本の大工はすごい!
「いなべの家」が無事上棟いたしました。
もちろん、プレカットではなく、大工の手刻みによる建前です。
現場に運び込まれた部材って、一体いくつくらいあると思いますか?
まず柱、梁、土台、貫が260本。
面戸、破風、鼻隠しで70パーツ。
その他、細かな込み栓やダボが290ケ。
全て合わせると、なんと620もの部材が写真のように緻密に加工されて、この建前の日を……
東浦の家Ⅱ 気持ちの良い現場!
東浦の家Ⅱが少しずつその姿が露わになってきております!
今日は外壁の焼杉板を張る前の防水チェックをしてきました。
完成後に見えなくなってしまうところこそ、入念に。
嬉しいことに、土壁の現場は涼しいんです!!
一歩中に入ると、少し冷んやりと感じ、明らかに内外の体感温度が違います。
さらに、通風に配慮して窓を配置していますので、気持ちの良い風が通……
いなべの家 建前間近!!
9月15日に建前を予定している「いなべの家」の住まい手Fさんと一緒に大工の加工場に行ってきました!
いなべの家を建ててくれる大工さんは日置建築の日置親子です。
振り返ると、丹羽と日置棟梁は30年来の付き合いだそう・・!!
今回もFさんご家族のために腕を振るってくれています◎
いなべの家もやはり“木組み土壁の家”ですので、着工〜建前までの3.4ヶ月の間、この家の刻み……
若手を育てる!
『東浦の家 Ⅱ』 が無事に上棟いたしました。
施工は杉江建築さん。もう長いお付き合いです。杉江さんは、地域に根ざして代々大工を家業とする4代目の親方。大工の腕は素晴らしく、丁寧で正確で綺麗! まだ50歳代ですが親方としても才覚も素晴らしく、既に弟子を輩出されていています。そして、いよいよ今回は若手のけいし君に墨付けを任せることに。
前日は緊張のためか、お腹を壊していた……
“ 餅投げ ”
6月4日、『東浦の家 Ⅱ』が無事に上棟いたしました。
今年は早い梅雨入りで、かつ、台風2号の影響で雨天続きの中、奇跡的にも前後三日間がポッカリと晴れマークに。
施主Mさんの日頃の心がけの良さが、このお天気を引き寄せたに違いありません!
さて、今ではほとんど行われなくなってしまった「餅投げ」、または「餅まき」ですが、
“せっかくの機会なので是非やります!”……
アトリエの新陳代謝
私たちは住まい手の暮らし器を設計させて頂いている身ですので、
いい家づくりをするためには、まず自分自身の暮らしを充実させよう!とスタッフ一同心がけています。
職場環境も大切な要素の一つです。
気分を変えてレイアウトを変えてみたり。
私たちが心地良いと思う素材を使ってみたり。
新しい家具を取り入れてみたり・・。
そのようなことが暮らしの中の小さな愉しみでもありま……
信州 なかなかいい旅 その3
長野の旅、三日目は松本の町をぶらぶら。
なかなか行けなかった「松本民芸館」では、お目当ての ”ゴッホの椅子” にやっと会うことが!
この椅子はスペインの民藝家具とでもいうのか、かつては、どこの家にもあったと言われるほどの最も一般的な椅子なんだとか。
あのゴッホの絵にも何度か描かれていることから「ゴッホの椅子」と呼ばれるように。
シンプルな構造美。それと、ザ……
信州 なかなかいい旅 その2
気楽な ”夫婦旅” の後半は、戸隠を後にして安曇野に立寄って松本へ 。
「きっと天気が良ければ、この辺りから北アルプスの絶景が見えるはず」
なんて話していたところに、霧の中から突然視界に現れたのが三重塔の美しいシルエットが!
と、思わず車を止めました。
ここは戸隠から安曇野へ向かう途中の小川アルプスラインに建つ、
”北アルプスを望む天空の寺” 高山寺。
……
信州 なかなかいい旅 その1
今年のゴールデンウイーク前半は妻と二人で信州の旅。
“パワースポット人気No.1” と知って、妻がとても行きたがってた戸隠神社へ。
宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社の五社をめぐる参拝は、中社までは車。
そこから先の奥社までは標高差140mの行程を徒歩。
いやー、なかなかの登り道で膝はガックガク! 笑
参道の途中の杉並木は樹齢400年。
……
連続現場見学会、スタートしました!
4月22日に“丹羽アトリエ 連続見学会『木と土の家』のつくり方”の大工加工場編を開催しました!!
木組みの縮尺模型や実寸模型を使いながら、大工の仕事をご紹介しました。
いま一般的には家の構造を“プレカット”工場で全て加工してしまいますが、木という自然素材を活かすには、やはり“手刻み”に限ります。
木の家のどのような点が良いのか!?
私たち設計の立場から、大工の造り手の立場からお話させて頂き……
“雨降って地固まる”
ずっと ☂️マーク が続いていて心配していましたが、
直前に予報が変わり、なんとか雨も上がって曇り空に。
ありがたい !
この日は 『東浦の家Ⅱ』 の地鎮祭でした。
このところの建築価格の高騰で予算調整が大変でしたが、
施主のMさんとも相談を重ね、
なんとか着工まで漕ぎつけることができました。
さあ、いよいよ現場が始……
インターン最終日の打ち上げパーティー!
いつもハラハラさせられますよね。
もうすぐ咲きそうだと思っていると、なぜだか急に冷え込んだり。
咲き始めた! と思いきや雨模様の天気が続いたり・・・。
今日はインターンの最終日。
で、ささやかなパーティー、
近くの土手でお花見を。
打ち合わせに出かける前の、ほんの一時間足らずでしたが、
暖かな日差しとほのかに香る桜のかおりに癒されました。
ほん……
薪割り会 @牛山の家
丹羽アトリエ恒例の「薪割り会」もコロナ禍で2年お預け。
でも、「今年はやりますよね!?」 とプッシュする声も頂き、 笑
もう我慢できずに開催することに!
「PCRか抗原検査を受けてでもやろう!」 となりました。
かれこれ15年ほど続いているこの「薪割り会」。
当初はただただ “薪割りを体験してみよう!” と、
牛山の家の住まい手の発案で始めたものですが、
今では……
関東地方で初の伐採ツアー【後編】
関東地方で初の伐採ツアー【前編】に引き続き、
杉山さんの加工場を見学した後はいよいよ山へ入っていきます。
と、その前に。
これから家のどこに使われる木を伐採しに行くのか。
模型を使って子供たちにもご説明。
まず、一番メインとなるのが、吹抜けリビングの屋根を支える杉の母屋。
そして、梁などを支える桧の柱。玄関ポーチやデッキ、リビング周りに配置します。
山へ入ると、当然ですがたっっくさ……
関東地方で初の伐採ツアー!【前編】
関東地方初となる伐採ツアーへ行ってきました!!
コトの発端は、
海老名市の「いちご島の家」の住まい手であり、造り手でもあるFUKURODA工舎の袋田さんが、自邸を建てた時のこと。
丹羽アトリエ恒例の “植樹ツアー” や “伐採ツアー” の体験をきっかけに、
“関東方面でも山と直接繋がる家づくりを広めていきたい!!” との思いを強くされました。
それで、その後神奈川県でも山林見学会な……
暮らしが見える見学会
ことにの2月に 『志段味の家 Ⅱ』 は完成したのですが、
”せっかく見ていただくのなら、お庭も家具も揃ってからにしましょうか !?”
と、住まい手からありがたいご提案いただき、
入居から9ヶ月が経った先日、見学会を開かせて頂きました。
“地震に強く”
そして “温熱性能も良く” 、
“シロアリの被害を受けない”
などといったことを念頭に設計する……
木の時計
家が完成した時にプレゼントしている、
丹羽アトリエオリジナルの壁掛け時計。
もちろん自社製です!
材種は ナラ、クリ、ヤマザクラ、ウォールナット、クルミ。
無垢の厚板から削り出していますので、
木の質感が楽しめる、なかなかの一品。
(手前味噌だけど・・・笑)
皆さん、とても喜んでくださいます。
……
“鈴鹿の家” が完成いたしました!
去年の暮れに着工して以来、約10ヶ月。
いよいよ鈴鹿の家が完成いたしました。
無事、お引き渡しも済ませ、
新たな暮らしの始まりです。
土壁の家は入居後の最初の冬は寒いと言われますが、
それはきっと、
まだ壁に幾らか含まれている水分が蒸発する気化熱によるもの。
でも安心してください。
そこさえ少し我慢すれば、
その後の春夏秋冬を、
驚く……
インターンシップ
この二日間、高校生二人をインターンシップとして受け入れました。
ご覧の通りの真っ黒に日焼けした顔にスポーツ刈りヘアーが、
見るからに野球部の高校2年生。
「ちわッス!」 の挨拶が、なんだか微笑ましくっていい!
自分にも、そして私の息子にもこんな時期があったな、と、
少し懐かしさが込み上げました。
いきなり設計業務をしてもらうのは無理ですので、
まず、自宅の間……