配津町の家
木の家 TYPE III-5
- [所在地] 愛知県豊田市
- [工事種別] 新築
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [家族構成] 夫婦+子供2人
- [竣工日] 2014年6月
これは豊田市の郊外に建つ延べ面積約28坪弱の木組みの家です。
住まい手はご夫婦と2人の幼い女の子の4人家族です。
ロフト二階に片流れの屋根を掛けた『木の家 TYPE Ⅲ』の5軒目です。
この家は、リビングを中心にして、そのまわりを各部屋が囲んで全体が繋がる “一つの器” のような感じの空間構成です。寝室の畳の間、ダイニングキッチン、浴室やトイレなどの水回りとウォークスルークローゼット。そして、二階のギャラリーと子供室が総て、リビングに繋がりながら、戸を閉めればプライベート空間となります。
お施主様から出されたダイニングキッチンへのリクエストは二つ。北側の田んぼの景色が楽しめるようにしたいというもの。
冬の土色や水が張られた池のようなシロカキ前。田植えの後にどんどん色が濃くなっていく稲の緑。やがて穂が膨らんで、実りの秋には一面が黄金色に輝きます。一年を通して季節ごとに移り変わる田園の風景を楽しめるよう、低くて横長の窓を設けました。
そして二つ目は、流し台とダイニングテーブルを一緒にしたタイプのダイニングキッチンにするというもの。
料理する人の立ち振る舞いが身近に感じられて、ほのぼのした気持ちになれるのだとか。(なるほど・・・、わかるような気がします。)
リビングから少し奥まった位置に、こじんまりと包まれるように落ち着く空間のダイニングキッチンです。勿論、キッチンの横には食品室があり、そこから玄関に抜けることも出来るようにしました。
ロフト二階に上がると吹き抜けに面してギャラリーです。ここにはカウンターテーブルと造り付けの本棚。そしてキーボードが置けるスペースを確保してあります。
そして、その両サイドに子供室と、屋根裏空間を利用した小屋裏収納。そして、もう一方の屋根裏を奥さんの裁縫室にしました。
コンパクトながらも、収納も充実した機能性が高い家になりました。