小針の家 II
四世代が暮らす家
- [所在地] 愛知県小牧市
- [工事種別] 新築
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [家族構成] 夫婦+子供1人
- [竣工日] 2014年8月
これは丹羽アトリエの町内、歩いて5分のところに建つ、木組み土壁の家です。
住まい手はご夫婦と小学校一年生のご長男。
敷地の中には大おじいちゃんと大おばあちゃんが暮らす古い母屋とご両親の離れ。そして作業物置のための建物が有ります。
今回、その古い母屋の一部を減築し、そこに若世帯のための家を建てます。
4世代が仲良く楽しく暮らすための計画です。
この家の中心は吹き抜けのリビングです。ここに面してダイニングと奥の書斎。キッチン、食品室。主寝室や水回りが繋がっています。
リビングの掃き出し窓から庭へ広く張り出したデッキを設け、また、土地の三角の隅を活かして物干スペースを設けました。
リビングの上に目をやると、そこにはピアノのためのギャラリー。そして、コンパクトな子供室があります。
一階と二階の間取りを工夫して階高を低めにおさえることで、視覚的にも距離的にも二階が随分近くなります。自ずと家を立体的にフル活用できる。このことが、この空間での暮しをとても楽しいものにしてくれると思っています。
この家の骨組みに使う木材の一部を八百津の山で伐採しました。桧の磨き丸太柱と、吹き抜けの上に架かる杉の磨き丸太梁です。
雪がちらつく山中で自分たちで選び、そして見守る前で伐ってもらいました。《伐採の様子はコチラ》
自然の山に育つ木が伐採され、大工さんたちの手によって、それが骨組みとなって家ができ、安心して暮らすことが出来る住環境が出来上がる。
そんな家づくりのストーリーを、小学生のR君にも体験してもらう事が出来て、とても良かったと思います。
日置建築ブログ 大工 日置浩二の仕事 大工さんの視点で、『小針の家 II をつくりあげる過程』が綴られています。どうぞご覧ください。