志段味の家
片流れ屋根の家 II
- [所在地] 愛知県名古屋市
- [工事種別] 新築
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [家族構成] 夫婦+子供1人
- [竣工日] 2012年9月
新たに区画整理された、名古屋市の郊外の住宅地にこの家は建ちます。敷地面積は65坪、ロフト二階が載る南北に延びる片流れ屋根の家です。
住まい手のOさんに初めてお会いしたときは、まだお子さんがいない夫婦お二人の生活でした。その後、土地探しをしつつ2年ほどが経ち、目出たく女の子をご出産され、いよいよ家づくりがスタート致しました。
約10m×22mの南北に長い土地の南道路面をパーキングスペースとしました。建物の東の土庇下を通って玄関を入り、廊下に抜けると、南側にリビングダイニングがあります。大きな片流れの天井のゆったりとした空間には、南から東に掛けての開口が広がります。
隣接するキッチンは東に窓が開く明るい空間です。その奥の食品室を通り抜けると玄関に繋がりますので、裏導線として便利だと思います。
また、リビングの片隅には書斎コーナーを設けました。ここはパソコンや家庭事務のスペースで、いずれ子供達の勉強スペースとしても活用されるでしょう。
北東角が寝室。西側に脱衣室、浴室を設けました。また、脱衣室に隣接したウオークスルークローゼットを通り抜けると書斎コーナーに繋がります。
二階には小屋裏部屋的なこじんまりとした子供室が二室。その奥には屋根裏空間を活用した小屋裏収納もあります。
家づくりのポイントの一つは収納計画です。それぞれの部屋に、その場所の使い勝手に合った収納を設けることは勿論。食品室や書斎コーナーなど、少し贅沢のように思われ勝ちですが、しかし、これらを設けることで、むしろキッチンがコンパクトにまとまったり、リビングがさっぱりと片付くことで気持ちよく使える空間にすることができます。
一般的には使われない屋根裏空間も納戸的に活用することができれば、その分家をコンパクトにすることができます。
コンパクトながらも必要な所はゆとりをもたせ、使い勝手の良い導線と収納が備わった家。それが私達の“家づくりのテーマ”のひとつです。