養父町の家
コンパクトに住まう家
- [所在地] 愛知県東海市
- [工事種別] 新築
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [家族構成] 夫婦+子供2人
- [竣工日] 2010年4月
この家は東海市に建つ、木組み土壁の家です。
住まい手はご夫婦と二人の男の子の4人家族です。
敷地はご主人の生まれ育った実家の横の約50坪のスペースです。当初の計画は実家の母屋を改造し、それに付属させて若世帯部分を増築して同居する予定でした。しかし、建築基準法の改正により、既存部を現行法規に準ずることが必要になったことで、その改修に掛かるコストが大きい事などの理由から、増改築ではなく、別棟として若世帯住宅を建てる事にしました。
リビングダイニングを中心にしてキッチンや和室、ロフトのギャラリーや子供室が繋がることによって、家族の気配が伝わる一体空間の家です。
設計の仕事をさせていただいていつも思うことが有ります。それは、“家は買うのではなくつくるべきもの”ということです。
あるとき、施主のSさんのメールに、こう書かれていました。
“家づくり”では、家族のことやご近所のことをはじめ、本当にいろいろな問題点が浮き彫りになるのですね。でも、その沢山の問題をクリアした積み重ねが、きっと家造りの土台になるんだと気づきました。
これから起こるであろうドラマに、不安と期待でいっぱいです。
そうなんですね。
この機会だからこそ直面することが沢山あります。そしてそれらのことは、これからの暮らしに大きな関わりがある大切なことばかりです。
“家づくり”とは、単に箱としての家をつくることではなく、
“暮らし”を考えることと捉えるべきですね。ですから、住まい手自らが創る意気込みで取組んでほしいのです。
私達設計者は、その良きパートナーでありたいと、いつも思っています。
さて、設計をスタートしてからおよそ二年と半年が過ぎました。Sさん仕様の家の完成です。
これから、どんな幸せな生活が展開するのでしょうか。たまに様子を伺いに行きたいと思います。