優しさを育む家
名東の家
- [竣工日] 2018年10月
- [坪数] 40.6坪
- [工事種別] 新築
- [家族構成] 夫婦+子供3人
- [構造・規模] 木造 2階建て
- [所在地] 愛知県名古屋市
名古屋市内にたてる延べ約42坪の木組み土壁の家です。
住まい手はご夫婦と三人のお子さんの五人家族です。
“ 親戚がよく遊びに来てくれるんです。
新しい家でも子供達が泊まりがけで来てくれたり・・・、みんなが愉しく集まれる家にしたいんです! ”
設計当初、住まい手のFさんがそんなお話をしてくださいました。
玄関の手前に東屋的なサービスヤードを設けました。自転車を置いたり、薪割りの道具などを保管する外物置として。また、玄関前の寄り付きとしての設えでもあります。
この家の中心は吹抜けのリビング。一階と二階の総ての部屋がこのリビングに面するように配置してあります。
北東にダイニングキッチン。グッと低めの天井におさえられた“ 包まれた感 ”いっぱいの空間で、東の坪庭からとても心地良い明かりが入ります。
隣の食品室の勝手口を出ると裏側のサービスヤードに繋がります。
東側には小上がりの畳の間。ここは普段は子供の遊び場として。または電子ピアノの練習室。そして、お客さんのお泊りなど、多様に使うことが出来る部屋です。
リビングの西側にはウォークインクローゼット。北側の脱衣室や洗面コーナーと連動的に使える配置にしました。
階段を上がったところにはギャラリー。ここは三人のお子さんの勉強スペース。
子供室はコンパクトサイズです。「ベットと多少の収納が確保できれば良いんです。個室にこもらず、家族一緒に過ごせる空間を充実させたいと思っています」と、Fさんは話してくださいました。
主寝室は襖でさりげなく仕切ることが出来るようにしました。これは就寝時間の違いなどに配慮したものです。寝室の南側には物干室。花粉の時期には安心ですし、共働きの家庭にはあると助かる空間ですね。
家族の気配が伝わる家は愉しげであって、一方、お互いへの心遣いも必要です。
優しい人柄を育む。家がそんな役割も果たせたら素敵ですね。