「RC造 + 木造」のリホーム
豊場の家Ⅱ
- [竣工日] 2022年8月
- [坪数]RC造改築部 9.2坪(改行)
木造増築部 5.3坪 - [工事種別] 増改築
- [構造・規模] RC二階建て+木造
- [所在地] 西春日井郡豊山町
これは 「RC造 + 木造」 住宅のリホームです。
約50年ほど前に、RC造二階建ての住宅として新築された住宅ですが、その後、間もなくダイニングキッチンと洗面、浴室が木造で増築された建物です。
今回は “老朽化したダイニングキッチンを一新し、使いやすくて明るく心地の良い空間にして欲しい” といったご要望によって始まった計画です。
まず、痛みのひどかった木造部分を取り壊して、新たなダイニングキッチンとして建て直すことに。
朝日で明るい窓を裏庭側に開け、南の陽の温もりも得られるように掃き出し窓を設けることで、明るく風通しが良く、冬には暖かい陽の温もりを感じられる空間をつくりました。
また、パントリーの棚を多めに確保して、種類多くお持ちの調理器機の配置と食材のストックを可能にするなど、収納も十分に確保いたしました。
さらに、RC部分の改修としては、北側の陽の当たらないところで一日を過ごしていたおばあちゃんの茶の間を南の明るいところに移し、そして、その部分に洗面室と浴室を移動。また、物置と化していたガレージ部分を外断熱して個室として使える空間にし、さらにクローゼットも組み込みました。
また、おばあちゃんが過ごす茶の間の掃き出し窓の上には、土庇を掛けて濡れ縁をつくることで、夏の日差しを遮り、雨でも濡れない軒先空間をつくりました。
ここは近所のおばあちゃん友達のおしゃべりの場として活かされています。
「日常の暮らしぶりを観察し、ポイントを絞り込んで手を加える」
それが、リホームを成功させるコツの一つです!

外観

土庇とぬれ縁、物干し
土庇の下はおばあちゃん友達のおしゃべりの場所。夏の日差しを遮ることで、リビングが涼しくなりました。物干しは雨天にも備えてガラスの屋根をかけてあります。

ダイニングキッチン
東の窓と南の掃き出し窓によって、明るいダイニングキッチンになりました。

キッチンからパントリーを見る

個室
壁と天井は土塗り仕上げとし、腰壁を杉板張りにすることで、コンクリートの箱だったガレージが柔らかい個室空間に生まれ変わりました。

クローゼット
物干しから直接洗濯物を取り込めるように開口も設けています。

洗面脱衣室

浴室
おばあちゃんが安全に浴槽に入ることができるように、ヒノキのスノコ台をはめ込みました。
改修前

外観

ガレージ

ダイニング

浴室
プラン

スケッチ
