『柊山の家』建前 〜記憶に残る家づくり〜

「建前(たてまえ)」とは、家の骨組みである柱や梁を組み上げる事を言います。
丹羽アトリエの木組み・土壁の家では、この骨組みを大工さんが1本1本手で加工しています。
 
今まで図面上で打合せを重ね、大工さんが加工をしてきた骨組みが実際に立ち上がる日。
住まい手、設計・施工側にとっても、建前というのは一大イベントです。
 

 

 
1本目の梁がレッカーで吊られています、ドキドキ・ワクワク。
長さはなんと、12m60cm!!
1本に見えますが、実は3本の木を「金輪継ぎ(かなわつぎ)」という継手でつないで1本にしているんです。
 

  
 
直交方向の仕口は「渡りアゴ」になっています。
 
 
このように木組みの家は金物を使わず、木と木を組む事で木の粘り強さを活かす構法です。
(木組みについてはコチラ
 
他にも色々な仕口や継手など、永く受け継がれてきた大工技術は沢山あります。
木組みの家や古い家、神社仏閣を見に行った時にどんな仕事がしてあるのか探してみるのも面白いですよ。
 
 
建前の方はというと、昼過ぎには無事に棟が上がりました。

 
 

 
そしてこの大きな丸太の母屋。
住まい手と一緒に八百津の山へ行って、選んで目の前で伐採してもらった丸太なんです。
 
 
どの木にピピッとくるかな〜
 

 

 
子供達は覚えているかな?
覚えていなかったとしてもお父さんお母さんが、
「あの丸太は、みんなで山へ行って選んだ木なんだよ」って話しているのが目に浮かびます。
 
 
今日の建前も、大きなクレーンがきてた事、大工さんがいっぱい居て高い所に上ってた事、お昼をみんなで一緒に食べた事、みんなで記念撮影した事、子供たちはどんなふうに感じたのか...
この家とどんな風に成長していくのか楽しみですね!!
  

 
 
haruna

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