『みよしの家』の工事が始まり、
現場では地鎮祭に向けて現在建っている住宅の解体が着々と進められています。
大工さんの方も、材料を加工する為の墨付けが進められています。
今日は材料を見に、加工場へ行ってきました。
すでに土台の墨付けは出来ていました。
1本1本、色や表情の違う木が並んでいますよね。
梁や垂木には杉を使っています。杉材だけで156本になります!!
それ以外では、土台の桧が41本、柱が桧・ケヤキ・クリと合わせて108本、
家の骨組みだけで、なんと305本の材料が使われているんです。
この材料を1本1本、木の表情や性格を見ながらどの場所に使うかを決め、
墨付け、刻みと建前に向けて加工を進めていきます。
そして大工さんが加工を始める前に作るのがこれ!!
板図(いたず)と、間竿(けんざお)です。
板図を見れば、柱が建つ位置、梁がどのように組まれているか、
この1枚で全て分かるようになっています。
納まりを考えながら書くので、板図を書けば頭に入ちゃうよ〜とベテラン棟梁。
間竿は家の定規です。
基準になる目盛りから、梁の高さ、柱の長さがこの1本で分かるようになっていて、
間竿を材料にあてがう事で、材料のどこに柱の穴を掘るのか、
木を組む為の仕口はどこにくるのかがすぐに分かります。
間竿も、昔の大工さんが早く正確に仕事をするために考えられた道具の1つです。
ここで1つクイズです!!
このマッチ棒のようなもの、何に使うか分かりますか?
ポンッ!!
分かりました?
そう、木のハンコなんです。
先程の大工さんが板図の柱を描く時や、間竿を作る時に、
早くきれいに描けるようにと作ったもの。 これも道具の1つですね。
それにしても、外は暑い〜。外の仕事は本当に大変ですね...
これから長い夏が始まりますが、体調に気を付けながら皆さんがんばりましょう!!
haruna