名古屋市瑞穂に昭和9年に建てられた住宅です。
この時代にあって住宅では珍しくも、
平面図や立面図、構造図などの設計図が描かれて残されています。
増築部との接合部に雨漏りによる痛みがあるものの、
全体として状態は良好。大きな傾きや床の下りもありません。
数十年もの間、住まわれていない状態だったのですが、
これを建てた先代を想い偲び、
とても大切に管理されていたことが伺い知れるようです。
この度、ご縁があって、
この建物の “耐震改修 & リノベーション” に携わらせていただきます。
およそ90年も昔にこれを作った施主と作り手の方々と対話するようで、
とても身が引き締まる思いです。