“ わたり縁 ” の建前が無事完了しました。
今回、墨付けから刻みまでを、
丹羽アトリエの猿谷春奈が担当しました。
これは母屋と離れを繋ぐ、4坪ほどの渡り廊下です。
10年ほど前に設計をさせて頂いた『師勝の家』には、
物干もできるようにと、
サービスヤードを広めに取ってあったのですが、
その後このスペースがご主人のDIYの工房に!!
そこで、追いやられてしまった(笑)洗濯物は和室前の濡れ縁に・・・。
「雨の日でも干せる良い工夫が無いかしら・・・」
とのご相談を頂いて、
思いついたのがこの “ わたり縁 ” でした。
母屋と離れを継ぎつつ、
物干もでき、
さらに縁側の様な楽しげな空間 “ わたり縁 ” 。
(私の造語です)
なかなか良いアイデアでしょ!
さてそこで、
品のある木の架構で表現したかったので・・・、
もちろん “ 木組み ” です。
重ホゾ地獄アリ、渡りアゴ、金輪継ぎ、長ホゾ込栓打ち。
木の粘り強さを活かした構法です。
筋交いや補強ボルトが有りませんから、
見た目にも美しいでしょ!
手前味噌ではありますが、
春奈も良い仕事をしています。
架構の随所が寸分違わず、きっちり刻まれており、
真面目で澱みの無い素直さな人柄を感じさせます。
かつて彼女が師事した師匠、伊吹棟梁の仕事そのものでした。
完成は来月初め。
法事の法要に間に合うように、
ねじを巻いて進めて参ります。
akihito
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