NIWA AKIHITO
Atelier

敷地は名古屋の東に隣接する尾張旭市の南端にあります。半世紀前後前に宅地造成されたこの住宅団地内はそろそろ住宅の更新の時期を迎え、あちらこちらで建て替えが進んでいます。

住まい手はご夫婦と二人のお子さん。
以前、近くで木組み土壁の建築現場（緑町の家）を見掛けられ、
“今でも土壁の家づくりができるんだ！”と驚きながらも、将来、こんな家に住めたら良いなと思われたとのことでした。
その後10年が経ち、いよいよご自身の新築を考える中で、たまたまネットで「緑町の家」の事例紹介を見つけられたことがご縁で、この家づくりがスタートいたしました。

敷地面積は80坪弱。南正面からの見え方はほぼ平家。片流れ一部切妻屋根の二階建てです。将来は夫婦二人で気兼ねなく暮らせる平家的な家が希望とのことでしたので、一階に寝室と水回りをまとめて、子供室二つは“ロフト二階”としました。

家づくりの過程で思いを巡らすテーマは“子育て”“お料理”“共働き”“家事”“ご近所付き合い”などなど。それらはプランニングに大きく関わりますし、あるいは「収納計画」などといった細かいつくり込みにも影響します。

膝を突き合わしてじっくり相談して導き出した答えが設計図です。
さて、次はそれを形にしていく段階に駒を進めて参ります。