いいところが沢山ある「土壁」
「土壁」は快適で安全な家をつくるためには、なくてはならないものだと思うのです。
まず初めに、「土壁」とは・・・?
そもそも「土壁」とは、下の図のように壁の中の部分のこと。
竹木舞に荒壁土を塗り付けて作る、壁の芯の部分のことなので、その表面にお化粧として塗る「漆喰」や「珪藻土」などの仕上げ塗りのことではありません。

「土壁+外断熱」が暖かくて涼しい訳
土には “暖かさ” や “涼しさ” を蓄える「蓄熱性」があります。
それを上手く活かすために、丹羽アトリエは繊維系の断熱材で外断熱をして、建物を包み込むようにしています。
そのことにより、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる家になります。
夏は晩から朝にかけての涼しさを蓄えて日中も涼しく、冬は陽射しや暖房の温もりを次の朝まで保ってくれるので、暖かく朝をむかえる事ができます。
※令和7年4月から施工される「新省エネ基準」もクリアしています。

土壁の “調湿作用” で
人も家も健康です
丹羽アトリエの住まい手からは、「梅雨時でも、部屋干しで洗濯物がよく乾きますよ!」とか、「冬、加湿器なしでも快適です」という声をよく頂きます。
土壁には湿気を吸い取ったり吐き出したりする性質、「調湿性」があり、じめじめの季節にはサラッと、冬の乾燥の季節には潤いを与えてくれますので、家の中は一年を通して快適です。
また、この調湿作用のおかげで壁表面に結露はおこりませんし、「壁体内結露」による問題も起こしませんから、カビなどの心配もないので健康被害もなく、建物もしっかり長持ちです。

実は“土壁”は地震にも強いのです!
土壁は、建築法令により耐力壁としての強度が認められています。
「通し貫」と「荒壁土」の組み合わせによって、強くて粘り強い建物になるのです。
※国土交通省告示 第1543号



“火”と“音”をしっかり遮ってくれます
火災の多かった江戸の街で、土蔵はお米や食料などの大切な物をしまっておく収蔵庫でした。
ある程度の厚みのある土壁は、まわりの火災から暮らしや家財を守ってくれます。
「土壁」は建築法令によって「防火構造」の壁として認められていますので、板張りの外観にすることも可能なのです。
※建設省告示 第1359号 第一項 ハ(2)
また、土がしっかりと詰まった壁ですから、外の車の音を遮断して家の中が静かですし、また、ピアノなどの外への音漏れを軽減してくれるのです。

癒しの効果について
土壁の魅力は何と言っても、その自然な色合いとフワッとした質感ですね。
土壁に包まれた部屋は、人間の五感を通して不思議なほど心身ともに癒してくれる空間になります。

ウソの様なホントの話
以前設計をさせて頂いた住まいを訪問した時に、「焼肉をしても、その臭いが残らないんですね。」と、ある住まい手から驚きの声をお聞きしました。
そうなんです!
土壁はペットや料理などの生活臭も吸い取って、お部屋の空気をクリーンにしてくれるのです!

コストについて
地域によって、土壁に掛かる費用のばらつきは多少あるようですが、特にこの中部エリアは、壁土に適した土も入手しやすいため比較的安価ですし、まだまだ土壁を塗ることができる職人さんは健在ですので安心です。
「木舞荒壁工事」に要する費用は、建築費全体のわずか4〜5%ほど。
これだけ多機能で、住まいを安全で快適なものにしてくれるのですから、“コスパが抜群に良い!” と言っても過言ではないですよね。

身近な素材を使って職人の手で造り、何十年経っても劣化せずに、その性能をずっと発揮してくれる。
それで、最後は土に還る素材。
こんなにエコな壁は他にはないだろ?