NIWA AKIHITO
Atelier

FEATURE

プランと実際の暮らし方

私たちはご家族が思い描く暮らしのイメージを元にプランを考えていきますが、
実際の暮らしはどのように展開しているのでしょうか。
そこで丹羽自らお宅を訪問。
その後の暮らしぶりを観察しながら、テーマごとにプランを解説してみます。

2020.12.18
第6回
家族みんなが活用できる書斎コーナー!

今回の訪問先
藤塚の家

Galleryで見る

2006年の夏に竣工したこの家には家族4人が暮らしています。
設計当時はまだお子さんも小さかったのですが “一緒に本を読んだり勉強を見てあげることが、さりげなく自然にできるような家にしたい” というご夫婦のイメージがプランニングの出発点でした。
あれから15年。先日、家具のメンテナンスのご相談を頂いたので、久しぶりにお伺いしてきました。

久し振りにIさんご家族に会えるのを楽しみにしていたのですが、あいにく二人のお子さん達はお出かけでした。・・・ちょっと残念!
迎えてくださったご夫婦は相変わらずお元気そう。何より何より。家の様子はというと、柱や梁が経年変化によって色が深まり、落ち着いた雰囲気でなかなか良い感じになっていました。

この家の設計のポイントは、家族がさりげなく自然に関わり合いながら過ごせる空間づくり。要はやはり、リビングダイニングとキッチンの関係性。この家では、そこに『書斎コーナー』を隣接して設ける事にしました。

あれから14年。どんな感じで活用されてきたのか興味津々で覗いてみると・・・、様々な本や図鑑をはじめ、ガイドブックやファイルなどが並んでいます。壁には幼い頃に描いた子供の絵も飾ってありますね・・・。
そしてカウンター側にはパソコンとプリンターが。最近ではご主人のテレワークでも、このスペースが重宝しているとのことでした。
なるほど、ご家族みんなでしっかり活用していただいている様子が伺えます。

ここだけ見ても、なんだか家族4人がこの家で楽しく充実して暮らしている様子が目に浮かぶようです。
設計者としては、住まい手の幸せに少なからず貢献できたような気がして、とても嬉しく感じた訪問でした。

一覧に戻る