NIWA AKIHITO
Atelier

FEATURE

プランと実際の暮らし方

私たちはご家族が思い描く暮らしのイメージを元にプランを考えていきますが、
実際の暮らしはどのように展開しているのでしょうか。
そこで丹羽自らお宅を訪問。
その後の暮らしぶりを観察しながら、テーマごとにプランを解説してみます。

2025.02.25
第20回
家族みんなで使う“カウンターキッチン”

今回の訪問先
津島の家

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この家の住まい手Aさんのご家族は“ものづくり”大好き家族。

「木工・レザークラフト・お菓子づくり・魚釣りと熟成刺身仕込み・野菜づくりなどなど、日常の生活の中でも楽しめると嬉しいです!」 と話されます。

同じく “ものづくり大好き人間” の私としてはとても共感を覚えるところ。
よーしっ! では、ものづくりがいつでも楽しめる家にしちゃいましょう!!
ということで2019年の暮れに『津島の家』は完成いたしました。

さてその後、どんな感じで暮らしていらっしゃるのかを見に、ちょっとお邪魔してみました。

母娘でお菓子づくりを楽しむ。

第19回に続く・・・

そしてキッチンでは、先ほどから母娘でお菓子をつくっているようですヨ。
美味しそうな匂いが漂ってきました。

この家のプランニングをする上での要望には、
“親子で一緒にお料理やお菓子作りを楽しみたい”とありました。
そこで考えたことは以下のようなこと。
・キッチンの作業台スペースは少し広めに確保する。
・先々、調理機器が多少増えても大丈夫なように、バックラインを長めにしよう。
・お菓子作り道具や食材ストックのためのパントリーを少し広めに。
そして、お買い物動線上にあると便利かな!?

聞けば、Hちゃんはパン生地を腕の中に抱えて発酵させるほど、愛情を注いでつくっているのだとか。
なるほど、それであのとき頂いたパンがあれほど美味しかったんですね!
もちもちの食感とふくよかな香りで、もう絶品でした。


帰りがけに頂いた紙袋。

家に帰って開けてみたら・・・、
なんと、見るからに美味しそうなシュークリーム!

見た目も、味も、食感も・・・、もう絶品でした!
この写真を見れば、その美味しさがどれほどだか想像できますよね!!


今回、久しぶりにお伺いしてみて、この家での暮らしをご家族の皆さんがとても楽しんでいらっしゃるということを感じました。
「家」は飾り物ではなく、使い切ってこそ!
無垢の素材でできた家ですから、少々傷がついても擦り減っても大丈夫。それら暮らしの痕跡は味わいとなって、少しずつ趣のある家になっていくはずです。

何年か経ったら、また様子を見に行ってみましょっ!

プランと実際の暮らし方

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